卒業生に聞きました。
Vol.066 寺崎・木俣さんの場合
Q. | 木俣さんは今日、卒検でした。 合格おめでとうございます。 |
木俣 | ありがとうございます。 |
─ | 寺崎さんは卒業して日が経ちますが、もう実際に運転を? |
寺崎 | しました。 こないだお母さんに隣に乗ってもらって、大渕プールの広い駐車場で、駐車の練習をしました。でも、私があんまりにできなかったみたいで(笑。 2回ぐらいやって、すぐ帰りました。 |
─ | …たった2回だけで? |
寺崎 | 母は厳しいんです(笑。 何でできないの? 白線の中に入れるぐらい、と。 (自動車学校で)何教わったんだ、ぐらいの勢いでひたすら怖い怖い。帰りの車内もシーンとして(笑。 |
─ | そうだったんですか…。 |
寺崎 | ただ、それにも布石があって。 しょっぱな、私、サイドブレーキの位置が分からなくて。教習車しか知らないので、サイドブレーキは足で踏むタイプがあるとか知らなくて。 「サイドブレーキどこ?」「はぁ?」という。もうそこからイライラきてたみたいで…いきなりの話じゃないんです(笑。 |
─ | なるほど(笑。 …では、木俣さん。教習所に通い始めて心境の変化は? |
木俣 | 今までは特に何も思わなかったんですけど、教習で運転するようになって、母の運転するのを助手席で見てると、ブレーキのかけ方がスムーズだな、と。
私だと止まるときに最後カクンとなるんですけど、ごく自然で、道を曲がったりするのもごく自然。おぉーなるほど、と思って見てました(笑。
あと、教習で安全確認するじゃないですか? あれも自分だと「今から安全確認するぞ」と意識してやってるんですけど、母は安全確認を当たり前の動作として自然にしてる。 へぇーと思いながら、見てました。 |
─ | なるほど。 では、寺崎さんは? |
寺崎 | 自分が実際運転してみてもそうなんですけど、母は狭い道でよくこんなスピード出せるな、とか。 こんな狭い駐車場で、切り返しても1~2回ですし、急なカーブも苦にせず曲がれて、単純に凄いな、と。 |
─ | お母さんにそれは伝えたのですか? |
寺崎 | 「スゴイ」と言ったら、「どれだけ運転してきてると思ってる?」と返されました。「腕だよ」と(笑。 長年の蓄積と磨いてきた腕だよ、とのことでした。 |
Q. | 昭和自動車学校を選んだ理由は? |
寺崎 | 進学して、今、一人暮らしをしてるんですけど、免許を取るなら、やっぱり地元の慣れた道で取るのがいいかな、と。それでここに決めました。 |
─ | 木俣さんは? |
木俣 | 姉が以前通ってたんです。 姉が卒業生だったのと、他の自動車学校は遠い…というのが理由です(笑。 高校の頃から「ここに自動車学校があるんだ」と思っていて(昭和自動車学校の)存在は知ってました。雨の日とか、車で送ってもらった時とかにそこの温度計もよく見てましたし(笑。 |
─ | お姉さんから事前に情報を? |
木俣 | そんなに詳しくは聞いてないんですけど、自動車学校はこんな感じだったよ、とか、ですかね。 あと、指導員は佐野さん(佐野弘勝)がいいよ、とか。卒検の時、あそこの道通るときは気をつけたほうがいいよ、とか─ |
─ | そのアドバイスの効果は? |
木俣 | 姉に言われた道は(卒検で)全然通らなかったです(笑。 |
Q. | お二人は誘い合わせて入校を? |
寺崎 | いえ。偶然です。ね? |
木俣 | うん。いざ入ってみたら、同級生とか皆いて。「何?皆いるじゃん!」と思って。 …知り合い多すぎだよね?(笑 |
寺崎 | うん。私もビックリした(笑。 |
木俣 | 誰かしらいるだろうな…とは思ってたんですけど。 予想以上にいた(笑。 |
寺崎 | 行けば、誰かいるだろうという感じだったね。 |
Q. | 初めての乗車は? |
寺崎 | 運転席に乗ってみると、全然見える景色が違ってて。手汗が凄くて。緊張しました。つい力が入って。前のめりというか。
慣れたのは…? だいたい2時間目ぐらいです。それぐらいから大丈夫になりました。 |
─ | では、木俣さんは? |
木俣 | 一番最初(の教習)はカートレーナーで、画面を見て、走る感覚を習ったんですけど、実物は全然違うな、と。 モニターで見るのと実際に耳や目で見るのとでは全然違って…。 緊張しました。 |
─ | 車が動いた瞬間はいかがでした? |
木俣 | オォー動いた…と思って、「ハァ~」みたいな(笑。 |
寺崎 | 言った? |
木俣 | 言ったかも(笑。 声に出して言ったかも。 |
Q. | 苦労したのは? |
寺崎 | S字が全然ダメで、できなくて…。 S字の脱輪ですね、一番苦労したのは。車の幅も長さもつかめなくて。 何ならタイヤの位置も全然分からなくて。 |
─ | では、どうやって克服を? |
寺崎 | いろんな教官やいろんな人が言うことを、「こうした方がいいよ」を…全部取り入れて─ |
─ | …全部?全部ですか?(笑 |
寺崎 | はい。全部です(笑。
全部聞いて、全部を取り入れた結果、「手前を見るのではなく、遠くを見る」ということになりまして(笑。
遠くを見ると、できるようになりましたた(笑。
割とあっさり? そうですね。苦手意識もなくなって…最終的にS字は余裕でできるようになりました。 |
─ | では、木俣さんは? |
木俣 | 苦労したのは、何か一つの「これ」というものじゃなく、全体的になんですけど。 「曲がるときは手前でスピードを落とす」とかを習い始めた頃、どんどんどんどんやるべきことが増えていって、1つのことができても他のどこかが抜けてて、「あぁ…」みたいな。完璧にはいかない。 さっきできなかったことを意識してやると、他のどこかが抜けて、どこかがこぼれ落ちる。…で、指摘されて「あぁ…」みたいな(笑。 |
「S字で厳しくて、涙目に…」 |