
Q. | 技能教習の1時限目、いかがでしたか? |
まず、1時間目からいきなり車を運転するとは思ってなくて、ビックリしました。 (段階的に)まずはシミュレーターみたいなもので運転っぽいことしてイメージをつけてから…とか思ってたので。「ハイ、乗って」といきなり車に乗せられて、うわあーみたいな。ビックリしました。 | |
─ | 初めて運転席に座ってみて、印象は? |
ちょっと既視感があって。ゲームセンターのマリカーに似てるな、と。 | |
─ | なるほど(笑。 |
私、マリカー得意だったので(笑。 シートがあって、シートもガッと動かせて、アクセルとブレーキもあって、すっぽり入る感じは近いものがありました。ただ… | |
─ | 現実とは違う? |
はい。マリカーだと私はハンドル全切りですし、アクセルも全踏みするので、そこがまず全然違うな、と。あと、ゲームにはウインカーという概念がないので、(現実では)ウインカーやっぱ出すんだ、とか思いました(笑。 | |
─ | では、初めて車を動かした瞬間は? |
「うわあ。動いてる!私が操ってるんだ!この車を。すげえー」と思いました。というか、声に出てました。 | |
─ | 声に出すタイプですか? |
はい。むしろ、叫んでました(笑。 私がうわぁーとか叫んでたので、1時間目の初っ端から伊藤さん(指導員)に「声が大きい!」と注意されました。 | |
─ | そんなにですか? |
でも、そうは言いながら伊藤さん、実は私の反応に喜んでたと思います。嬉しそうな顔してましたから。 | |
─ | 好反応で、実は嬉しい? |
あれは嬉しがってました。 |
Q. | (運転で)初めて感じた壁は? |
S字です。 それまで丁寧にゆっくりペースで教えてもらってたので(運転も)難なくできてたんですけど、初めてのS字で脱輪した時には「終わった…」と思いました。「これは…ヤバイ!」と。 実際、周りの友だちからも「S字はヤバイよ」というのはいろいろ聞いてたので。「これがS字か…」「これが脱輪か…」と思いました。 | |
─ | では、克服したのはいつ頃ですか? |
3回目ぐらいです。3回目ぐらいで脱輪しなくなってきて、だんだん慣れてきました。 | |
─ | 意外に早い。 |
ただ、最初は全然できなくて…。まず先生のお手本を見せてもらって、分かったつもりになってやってみたけど、それでもやっぱりできなくて。 で、私、それまでは自分の感覚でいこうとしてたんですけど、それは一旦やめよう、と。 | |
─ | はい。 |
「自分を車だと思って道路の真ん中を通るつもりで…」というアドバイスを聞いて、背筋をスッと伸ばして(ボンネットの先から)目線をちょっと上げたら、なんか「イケる!」と思ったんです。 そうしたら、視野が広がったからなのか、急にやりやすくなって。脱輪もせず。それでできるようになりました。 あと、『まず行きたい方向を見て(顔を向けて)それに合わせてハンドルを回していく』というやり方が、なんか自分にはすごくしっくりきてて。 また、やってる(トライしている)最中にも五十嵐さんや伊藤さんが的確にアドバイスをくれるので。結構早く克服できました。 |

Q. | 印象に残っている指導員は? |
伊藤さんです。 私はほとんど伊藤さんと五十嵐さんに担当してもらってて、お二人にはすごくお世話になったんですけど─ | |
─ | はい。 |
伊藤さんにはビックリしました。こんな大人がいるんだ、と。あんな人、見たことない(笑。 ただ、ちゃんと運転も教えてくれますし。適度にリラックスできて、運転もしやすいですし。あと、地味にスゴイのが、日常会話にちゃんと運転のことを絡めてくるんですよ。ちゃんとタメになるというか。 | |
─ | 「あんな人、見たことない」が気になります。 |
私たちの年代でかかわる大人の人と言うと、ほとんどが(小・中・高の)学校の先生になるんですけど─ | |
─ | はい。 |
いろんなタイプの大人をたくさん見てきたはずなんですけど、あのタイプは未知、というか。未知の人です。大人なのに少年心を未だ色濃く残したかのような─ | |
─ | もう大丈夫です。なんとなく分かりました(笑。 |
逆に、五十嵐さんはまさに指導員さんというか、模範的な指導員さんで。やさしくて、思い描く通りの人でした。 | |
─ | なるほど。 |
というのも、最初は先入観があって。TikTokとかのショート動画で指導員に怒られる場面とか(入校前に)見てたので、怒られたらどうしよう…とか、内心ドキドキしてたんです。「何でコレができないの?」みたいな。 それで、伊藤さんと五十嵐さんに出会って、「めっちゃやさしいじゃん」と思って、ホッとしたという。 | |
─ | そうだったんですね。 |
ただ、それも弊害があって。伊藤さんと五十嵐さんしか知らなかったので、修了検定では(必要以上に)すごい緊張しました。 初めましての指導員さんが隣りに座るのも緊張するし、しかもそれが(運転の)試験なので。もうホント、めちゃくちゃ緊張しました。 |

Q. | 通ってる途中、空白期間があるんですね。 |
そうなんです(笑。 | |
─ | ちなみに、理由は? |
テスト(効果測定)です。 テストで90点がなかなか取れなくて…通うのを渋ってました(笑。 なかなか足が向かなくて、そうこうしてるうちに大学が始まって…で、だいぶ間が空きました。 しかも、やっと復帰したのに、今度は仮免試験が受からなくて。そこでもだいぶ足踏みしました。 勉強し直して2回目に受けた時は手応えもかなりあったので、不合格で「ウソでしょ…」と思いました(笑。 |
Q. | 初めての路上教習は?いかがでした? |
怖かったです。対向車がいる、というのがホント怖かったです。 それまで(校内コースで、ほぼ)対向車がいなかったんですよ。いなかったからこそ、余裕をかましてノビノビやってこれたんですけど─ | |
─ | なるほど。 |
路上に出て(車線を)はみ出したら対向車とドーン!じゃないですか。なので、まずそこに気を遣わなきゃいけなくて。 あと、40km/h出すのも校内では怖さとか感じなかったんですけど、路上に出ると、「今、私、40km/hで走ってるんだ…」と思ってしまうというか。 | |
─ | と、言いますと? |
この隣りを対向車がビュンと駆け抜けていく。あっちの車からすると私もビュンと駆け抜けてる。40km/h同士が真隣りですれ違ってるので、今、ぶつかったら…っていう。 | |
─ | 事故を想像しちゃう? |
はい。事故って怖いな、というのは、路上に出てからずーっと思ってました。 たとえば、角を曲がる時に対向車とすれ違う瞬間とか。ヒヤッとすると一瞬で我にかえるというか、怖くなりますね。 |

Q. | では、路上で難しかったことは? |
歩行者(への対応)ですね。 横断歩道で渡ろうとしてる方がいたら、普通は停まるじゃないですか。でも、渡ろうとしてるのかそうじゃないのかが分かりにくい人もいて。スピードを落としてゆっくり走るんですけど、停まるべきなのか一瞬迷う…とか、結構ありました。 ただ、1回だけ完全に(歩行者を)見落としてた日があって─ | |
─ | はい。 |
卒検前で路上の最後の時間だったんですけど、富士見台団地の道を走ってた時に、渡ろうとしてた歩行者の方がいて。ハッとした瞬間、伊藤さんにガンッとブレーキ踏まれたんです。 ブレーキを踏まれたのも初めてで、歩行者がいたことにもビックリして、私、パニックでワイパーとウォッシャー液を出しちゃって。 | |
─ | ウォッシャー液?(笑 |
左手が当たったか何かで、フロントガラスのワイパーがカシャカシャ動いて、ウォッシャー液がピュ~って。 ビックリとか、怖いとか、焦ったりとか、いろんな感情があったんですけど、なんかウォッシャー液で笑ってしまって。 | |
─ | あーでも、分かります。 |
伊藤さんと一緒に爆笑しちゃいました(笑。 |
Q. | ちなみに、親御さんの運転は参考にしてました? |
私、個人的に、ブレーキ踏んでて最後カックンと停まるのがイヤで。(教習でも)すごい意識してて、ブレーキには気を遣ってました。 ただ、母がカックンなんですよ。なので、反面教師という意味で参考にしてます(笑。 「ブレーキで力量が分かる」とか、よく言うじゃないですか。だから、自分の運転がヘタだと思われたくないという気持ちも強くて。カックンにならないようにブレーキには気を遣ってます。 |

Q. | (路上教習で走る)道への不安は? |
地元ですし、地理的にも道に不安はなかったです。自転車でいつも走り回ってたので、大きい道路も細い道も(把握できていて)困ることはなかったです。 | |
─ | では、路上で嫌いだった道は? |
根方街道から吉原三中までの細い道です。 路上から戻ってくるときによく通るんですけど、あの細い道に大きなトラックが通るのが信じられなくて。トラックがなんで通るのよ!と毎回思ってました。実際にあそこの道でピンチになったことはないんですけど。 あと、その吉原三中の南側の通りもイヤでした。 | |
─ | 三中から永明寺にかけての道ですね。 |
あそこ、高校の通学路だったんです。だから、道の細さを体感で知ってるんですよ。「じゃあ、そこ、右行くよ」と言われて、「いや、ここは無理だよ」と心の中で思って。歩行者もいるし、自転車もいるし、脇から車がいつ出てくるかも分からないし… | |
─ | あそこの道も狭いですよね。 |
友だちも高校の頃、あの道で事故にあってて。脇から出てきた車に自転車ごと吹っ飛ばされてるんです。 なので、めっちゃ怖くて、超ゆっくりで恐る恐る走りました。 | |
─ | では、かつて友だちが轢かれた道を─ |
そう。不思議なんですけど、友だちが車に轢かれた道を、私が車を運転して通ってる、という(笑。 ただ、私も家の近所で事故ってるので、その気持ちは分かるというか。 | |
─ | え? |
あ、私も車に吹っ飛ばされたことがあるんです。 | |
─ | 友達の話じゃなく? |
私もあるんです(笑。 あれはもう忘れもしない、日付もばっちり覚えてます、2022年12月30日。 | |
─ | 年末じゃないですか(笑。 |
そうなんです。年末でウキウキしながら友達の家へ向かってる途中に。横から車が急に飛び出してきて、自転車ごと吹っ飛ばされて…。 骨折こそしなかったんですけど、打撲がすごくて。アザで左足が全部紫色になりました。あれは痛かったです。車に轢かれるってこういうことか、という(笑。 あと、もう1コあるんですけど─ | |
─ | え? |
ドンキの駐車場で(駐車しようと)急にバックしてくる車がいて。私に気づかなかったらしく、私、足を壁と車に挟まれて、ゴリゴリゴリゴリ!って。足を挟まれたまんま、窓が開いて運転手が「大丈夫?」って。「痛いですぅ…」と(笑。 | |
─ | つまり2回轢かれたことがある? |
はい。なので、教習でも巻き込み確認だけはマジで忘れなかったです。 | |
─ | なるほど。被害者としての経験が─ |
はい(笑。 轢かれる側の気持ちも分かるので。 今、毎日運転してるんですけど、事故だけはしないように、運転には気をつけてます。 |

Q. | 余談ですけど、以前の『ヒナカラマチコ』に出演してたとか? |
そうなんです。第1回の『ヒナカラマチコ』に市立高校の吹奏楽でフルート吹いてました。 あの時は本当にお世話になりました。3年生が抜けてから(1~2年生だけでの)初めての舞台だったんで、鮮明に覚えてるんですけど。演奏もホントに申し訳ないくらいひどくて─ | |
─ | そうなんですか? 全然全然。すごい盛り上がりでしたよ。しかも、細川さんなんて─ |
あれ、ビックリしたんですよ。ちょうど私がソロで(フルートを)吹いてたら、横から踊りながら男の人が入ってきて。笑っちゃいそうでした。 まさか指導員さんだとは思わなかったんですよ。フジサンバをキレキレで踊ってて、専門の人かな?と思ってて。 | |
─ | 専門の人(笑。 |
で、ここに通い始めて、ドンドラ(オンライン学科教習の映像)を見てたら、細川さんが出てきて。「なんか…見たことあるかも、この人」と思ってたら、「特技はフジサンバです!」と言ってて。「あ、ヤバイ!あの人だ!!」となりました(笑。 あと、あの日、細川さんに呼び込まれて、女性の人も一緒に踊らされてたんですよ。後で知ったんですけど、あれが五十嵐さんだったらしくて。聞いて、またビックリして。世間は狭いな、なんて(笑。 |
Vol.117 大嶽さんの場合

車種 |
普通車(AT) | |
プラン名
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通常 | |
スタート日
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01月25日 | |
卒業日
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08月30日 | |
通学した日数
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28日 |

入校時の お支払い |
その都度 お支払い |
追加 料金 |
教習料金(学科&技能) | 259,050 円 | ||
入学金&諸経費 | 51,050 円 | ||
検定料金(修了&卒業) | 11,000 円 | ||
家族割引 | - 5,000 円 | ||
仮免許受験料 | 3回 | 5,400 円 | |
仮免許証交付手数料 | 1,100 円 | ||
キャンセル料金 | 0回 | 0 円 | |
合計 | 322,600 円 (税込) |
※卒業までの日数や規定時間を越えた追加料金には個人差があります。ご了承ください。