Q. | 免許を取りたいと思ったキッカケは? |
「今しかないよ」と親に言われて、です。周りのいろんな人からも「社会人になってからだと取りに行く時間がない」という話は聞いてたので。免許を取りたいというよりも『免許を取るチャンスはここしかない』という感じでした。 |
Q. | 入校前に描いてた自動車学校のイメージと実際とのギャップは? |
運転がメインだと思っていたので、こんな授業みたいな学科があるとは知らなくて。入ってみてビックリしました。 テスト(=効果測定)もあって、パソコンやスマホで受けて…。こんな本格的だとは思ってなくて。 あったとしても、もっと簡単な感じで進んでいくと思ってたんです。 | |
─ | ここまでとは思わなかった、と。 |
はい。 (世の中の)皆が皆、ほぼほぼ車を運転してるじゃないですか。言葉が悪いですけど…チャラチャラしたお兄ちゃんお姉ちゃんだって皆、免許を持っていて。ままま、余裕でしょ、と。 ……ナメてました(笑。 | |
─ | 気づいたのはいつ頃ですか? |
初めてパソコンでテストを受けた時です。 予習もロクにせず、満点様(=効果測定アプリ)もちょっと触った程度の状態でテストを受けたら不合格で─ | |
─ | 気づいた、と。 |
というより、問題を解いてる最中に気づいてました(笑。 これは…ヤバイかも。これ、しっかり勉強しないとダメなやつだ、と。 |
「今日の山本さん…違う」
Q. | 初めて車が動いた瞬間は? |
正直、覚えてないんです。緊張しすぎて。 | |
─ | 覚えていない? |
ここがエンジンで、このレバーをDにしたら発進するよ、ぐらいの簡単な説明を助手席に座って受けてたら、「じゃあ乗ってみよう」と言われて、え…?ってなって。急展開で。 私、その時間ずっと助手席に乗ってるつもりでいたので。「1時限目は説明かな?」ぐらいの気持ちで助手席に座ってたので、急展開でわけのわからないまま運転席に乗せられて─ | |
─ | なるほど(笑。 |
気持ちの中にはワクワクもあるんです。初めて運転する…ついに自分がハンドルを持って車を動かすんだ…というワクワク感もあるんですけど。それ以上に不安が…。 指導員の先生とも初対面で緊張しますし、運転するっていったって何をどうすればいいのかも分からない状況で…。 | |
─ | この状況が普通の日常になったのはいつ頃ですか? いつ頃慣れました? |
私の場合、すごい時間がかかってたと思います。 というのも、1段階の中盤あたりに「追加で実車が2Hくらいオーバーすることになるかも…」と先生に言われて…。 やってるときは知らなかったんですけど、私、遅れてるんだ!?と気づかされて。 もうショックすぎて。ビックリしちゃって、自分も。そこから気持ちを入れ替えて、目の色変えて頑張りました。 時間内に卒業できないかも…という焦りもあって、一気に変わりました。次の時間、先生に「…今日どうしたの?」と言われるぐらい(笑。 | |
─ | あ、気づかれるほど? |
「今日の山本さん…違う」と言われました。先生から分かるぐらい気合いが違ったんだと思います(笑。 |
ガガガ!と凄い音がして…
Q. | 一番苦労したのは? |
最初の内周と外周が難しすぎて…。(1段階の最初の)内周と外周です。 | |
─ | S字・クランクでもなく? |
はい。私にとっては一番の山だったので。 | |
─ | それを超えるものはない? |
なかったです。ただ走ってるだけで脱輪してましたし。 普通、脱輪というと、タイヤが一つ(コースの縁石からはみだして一段下の芝生エリアへゴトンと)落ちるだけじゃないですか。私の場合はタイヤ四輪とも全部だったので…。 | |
─ | 四輪全部…?というと? |
芝生が生えてるエリアに車ごとザザザーっと。脱輪じゃなくて落車ですね(笑。 初実車の1時間目に、教習が始まって10分そこらで脱輪したんです。その時は音がガガガと凄い音がして、地球が爆発したのかと思うほどで…。私は普通に運転できてるつもりでいたので、瞬間は「何が起こった!?」という感じだったんですけど。 もうそれが怖くて。音も凄かったですし、振動もあって、トラウマになりそうな…。 | |
─ | 助手席の指導員の反応は? |
「あ、落ちたねー」ぐらいです(笑。 | |
─ | 軽い(笑。 |
先生は脱輪することぐらいあらかじめ分かってるので、軽い感じなんですけど、ただ、私はあまりのことで怖くてフリーズしちゃって…。 で、立て直して、またすぐ運転再開するんですけど、頭がパニックになってるなかで…負の連鎖というか、またすぐ脱輪して。また脱輪して。 結局、初実車の1時間の中で3回脱輪しました。 先生と喋れるようになってコミュニケーションをとるようになってからは気持ち的に少しラクにはなりましたけど、それまでは…先生とも初対面で、脱輪したらすぐ「すいません!」みたいな感じで、内心もしかしたら(指導員から)怒られるかもとビクビクもしていて… | |
─ | 怒られました? |
いえ全然。むしろニコニコでアドバイスをくれる感じです。「前見てなかったでしょ、今」「しっかり見ようね」みたいな。 | |
─ | では、内周と外周、より苦手だったのは? |
外周です。最初は直進すらまともにできなくて…。直進の道でも脱輪してたので。 | |
─ | カーブではなく、直っすぐの道で脱輪? |
ズレてきてることに気づかなくて、わけのわからないまま脱輪してました。目線を上げて遠くを見て運転してれば、車が道路の真ん中からちょっと左にズレてきてるのもすぐ分かるんですけど、(ボンネットのすぐ先の)手前ばっかりしか見てなかったので。 自分では真直ぐ走ってるつもりでも実際はちょっとずつ斜めに進んでいて、で、走っていくうちに脱輪…という感じです。 | |
─ | 視野を広くして、遠くを見るように…。車の運転は目線が特殊ですよね。 |
はい。実際、先生には「目線を上げて遠くを見て」と再三言われてたんですけど、スピードの怖さもあって、その余裕がなくて、なかなか…。 | |
─ | ぼんやりと景色全体を目に入れつつ、歩行者も対向車も信号も標識も見る。今までの生活にない感じですもんね。歩くとも走るとも違いますし─ |
私、高校3年間、ずっと自転車に乗ってたんです。自転車なので、やっぱり目の前の…手前の近くばっかりを見るじゃないですか。 思えば最初の頃は、自転車の時と同じ見方で車を運転してたのかな、と。 | |
─ | なるほど。目線を上げることができようになったのはいつ頃ですか? |
2~3時間目ぐらいで、段々できるようになってきた感じです。 |
精神的にキツかった時も…
Q. | いろんなアドバイスがあったと思いますが、一番山本さんの耳に届くアドバイスをくれたのは? |
五十嵐さん(五十嵐英里香)です。 五十嵐さんは1コ1コの行動を言語化して、アドバイスしてくれるんです。こうしたほうが…とか、ここが良かったよ、とか。そこで気づくこととか、改めて分かったことが多かったです。 | |
─ | 山本さんは褒められて伸びるタイプですか? 指摘されて伸びるタイプですか? |
指摘されて伸びる…ですかね。 「ここができてないよ」と、自分のできてないところを言われるほうが心に残りますし。言われたことを思い出して、「今日は言われてた点を直して走ろう」と意識もできるので。運転に関しては、指摘されたほうがありがたいです。 私としては、(班制で)いろんな先生にあたる、というのも良かったです。別の先生にあたった時に同じ点を指摘されると、「私って本当にここができてないんだな」とハッキリしてくるので。いろんな先生から指摘されることで、やっぱそういうことかな、とも思うので。 | |
─ | できていなかった点、具体的に言うと? |
例えば…カーブ。カーブにさしかかる手前でスピードを落としてから曲がる、というのが苦手で。 さっきの内周と外周の続きの話になるんですけど─ | |
─ | はい。 |
スピードを落としきれずにカーブを曲がるので、先生には「速すぎる」とずっと言われていて。落としきれてないまま曲がって、曲がる時に車がフラついちゃう、という。 まず速度調整も満足にできなくて。どれぐらいスピードを出して、どれぐらいブレーキかけるのか。加減が分からなくて。その感覚がなかなか掴めなかったです。 | |
─ | 慣れるまで、ひたすらチャレンジを? |
はい。ずーっとやってました。 | |
─ | ちなみに、その後に始まるS字やクランクでは苦労しなかったんですか? |
はい。特に苦労もなく。先生のお手本どおりにやったら、割と1回目からスッと通れて。大丈夫でした(笑。 |
Q. | 途中、もう自動車学校に行きたくない!とはならなかった? |
たしかに1段階の中盤あたり…精神的にキツかった時もありましたけど、途中で中学の同級生に出会って。すぐ私に気づいて彼女が声を掛けてくれたんです。ホントに仲が良かった友達だったので、もうそれが楽しくて。お互いスケジュールを見せ合って、「この日が一緒だね」と確認し合って…。気持ち的に救われました。 |
「ちょっと待ってて下さい」
Q. | 印象に残った指導員は? |
五十嵐さんと伊藤さん(伊藤剛)です。 さっきも言ったんですけど、五十嵐さんの実車の後は学ぶことが多くて。意識し直すことが多くて、上達できた!という実感がありました。 伊藤さんは…初実車が伊藤さんで、それ以降も一番多く担当してもらった先生なんですけど。伊藤さん、イイですよね。まずフレンドリーじゃないですか。フレンドリーで楽しくて、(会話することで)常にリラックスさせようとしてくれてる、というか。 | |
─ | はい。 |
(班制で)だいたい4人くらいの先生でグルグルまわるんですけど、アドバイス多めの五十嵐さん、フレンドリーに喋ってくれる伊藤さん…という感じで回ってくるので、そのバランスがすごく私には良くて。 お喋りばっかり、アドバイスばっかり、だとアレかもしれないですけど。すごくいいバランスでした。 | |
─ | 1段階の場内でそんなにお喋りできます? |
路上ほどではないですけど、伊藤さんが喋りかけてくれるので。 初めの頃は気持ちも受け身で、それが楽しい、喋ってて楽しい…だったんですけど、もうこれ以上オーバーできない!と焦りだした頃にいっぱい喋りかけられて、伊藤さんに「ちょっと待ってて下さい」と1回言ったことがあります(笑。 | |
─ | 言ったんですね(笑。 |
その時はあまりにも自分が(運転で)いっぱいいっぱいで余裕もなくて(笑。 でも、2段階の路上になってからは余裕もでてきて、会話もできて、伊藤さんとの教習は本当に楽しかったです。 |
初対面で10分と経ってないのに
Q. | 嬉しかったことは? |
テスト(効果測定)の話でもいいですか? | |
─ | どうぞ。 |
1段階のテストがなかなか合格できなくて、期限ギリギリになるぐらいだったんですけど。最後のテストが受かった時は嬉しくて…。パソコンの前で小さくガッツポーズしました(笑。 テストの結果を受け取る時、いつもは受付のお姉さんに「見直ししてね」と言われてたんですけど、合格して「おめでとうございます」と言われて。それも嬉しくて。 | |
─ | 思わずニヤニヤしました? |
ドヤ顔だったと思います(笑。 | |
─ | では、テストのコツは? |
ミスした問題を見直しして、また次にミスした問題を見直して。やっていくと、だんだんとミスする問題が少なくなっていくので─ | |
─ | 必ず間違う問題をしらみつぶしに消していく、と。 |
ですね。それを実践してました。 |
Q. | では、今思い返しても顔が赤くなるような恥ずかしかった出来事は? |
1段階、初実車の脱輪ですね。騒いじゃったので。うわー!やぁー!と。 伊藤さんとも初対面で10分と経ってないのに「うわぁっー!」と叫ぶ姿を見せてしまって。まだ伊藤さんとの距離感もつかめてないのに、この後、どういう顔でいればいいのか…とか(笑。 | |
─ | 初実車の日の脱輪は(運転中に)今でも頭をよぎります? |
はい。トラウマ的に一瞬よぎります(笑。 路上でも、左折してる時に左側の後輪がヒヤッとするような瞬間がありました。 |
Vol.103 山本さんの場合
車種 |
普通車(AT) | |
プラン名
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春の短期 | |
スタート日
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01月29日 | |
卒業日
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03月07日 | |
通学した日数
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27日 |
入校時の お支払い |
その都度 お支払い |
追加 料金 |
教習料金(学科&技能) | 227,700 円 | ||
入学金&諸経費 | 51,050 円 | ||
スケジュールプラン料金 | 33,000 円 | ||
早期申込割引 | -33,000 円 | ||
検定料金(修了&卒業) | 11,000 円 | ||
仮免許受験料 | 1回 | 1,700 円 | |
仮免許証交付手数料 | 1,150 円 | ||
キャンセル料金 | 0回 | 0 円 | |
追加教習料金 | 2回 | 11,000 円 | |
合計 | 303,600 円 (税込) |
※卒業までの日数や規定時間を越えた追加料金には個人差があります。ご了承ください。