
Q, | 初乗車はいかがでした? |
鈴木 | 車の運転って、もっと複雑な操作なのかと思ってたので、意外と簡単に車が動いて…ビックリしました。 アクセル(ペダル)をフッと軽く踏んだだけでブォーーンと動くので。 |
佐藤 | 軽く踏んだだけでスピード出るよね。 |
─ | 動いた瞬間は声に出ました? |
鈴木 |
瞬間ですか? 「うぉー動いた」と…言いました(笑。 |
─ | では、佐藤さんは? 初乗車は? |
佐藤 | 私は最初、停まる時に「ブレーキを徐々に踏む」というのができなくて…。 だんだんスピードを落としてゆっくり停まる、というのが普通なんですけど─ |
鈴木 | 急にガクン!みたいな? |
佐藤 | ガッと急に停まる、みたいな(笑。 それだけで「ヤバイ、私、下手なのかもしれない…」と不安になりました。 |
─ | ただそれだけで、不安に? |
佐藤 | なりますね。1時間目でこれならこの先どうなるんだろう、大丈夫かな?と。 その時点で私は下手なのか普通なのか、周りとの比較もできないし、基準も分からないので。 ただ不安…という。 |
鈴木 | 分かる(笑。 あとさ、ブレーキペダルに足を乗せる位置が悪いとさ、足がペダルからズルっていきそうで、あーヤバイってならない? |
佐藤 | なる。なるね(笑。 初乗車の時、私、ずーっとブレーキ踏みながら最初の説明を聞いてて。だんだん右の太ももがプルプルしてきてさ…(笑 隣りで齋藤さん(齋藤邦男)がこれからの一連の流れをちゃんと説明してくれてるから、ちゃんと聞かなきゃと思うんだけど、太ももはもう限界で…。 |
─ | 心ここにあらず? |
佐藤 | 聞いてはいたんです。でも、太ももはえらいことになってて。プルプルプルプル…震える(笑。 |
─ | ふくらはぎではなく太ももが? |
鈴木 | かかとを浮かせて踏んでると、たしかに太ももにくるよね(笑。 |

Q, | 1段階で苦労したのは? |
鈴木 |
(佐藤さんに)苦労した? あんまりしてないよね? |
佐藤 | してるよ(笑。 |
鈴木 | でも、はた目から見てると順調そのものよ。ヤバイヤバイとか言いながらも結構スムーズだったし。 |
佐藤 | いや、でも、S字とクランクがさ… |
─ | S字とクランクは苦手でした? |
佐藤 |
はい。かなり苦戦しました。
初めてS字を通った時に「まずは何も考えずやってみて」と言われて。100%感覚でやったので落ちず(※)にそのままいけたんです。
※脱輪する=落ちる(S字コースから一段下がった地面にタイヤが落ちる) で、その後、コツを教えてもらうじゃないですか。コツを意識しすぎて落ちるんです。 |
─ | コツを教わってダメになる?? |
佐藤 | はい(笑。 |
鈴木 |
いや、いきなり感覚でやって落ちないなんて、まずそこがスゴくない? 一番最初でしょ? いきなりでしょ? 普通は落ちるでしょ。 |
─ | 初S字の1回目、鈴木さんは? |
鈴木 | 普通に落ちました。余裕で落ちたよ。 |
─ | コツを教わってダメになる、とは? |
佐藤 | んー。何と言ったらいいのか… |
鈴木 | 私もそこが分からない。私はコツを教わってなんとかなったけど。 |
佐藤 | 「右足の下がタイヤがあると思って」とか、いろいろと教えてもらって、知識は増えていく一方なんですけど。かえって意識しすぎて─ |
─ | 意識しすぎて、逆効果に? |
佐藤 | はい。考えすぎて、というか。いろんな場所で悩んで、ギリギリに行き過ぎてたり…。なかなか自分の思ったようにはいかなくて。 また、クランクはクランクで、車とポールとの間の距離感がつかめなくて。ポールにあたってしまうことも多くて。 そうこうしてるうちに検定(修了検定)も迫ってきて、本番で脱輪するんじゃないかと心配で…。 なので、練習では切り返しもやりました。失敗することも想定して、先生が「(脱輪した後、元のS字コースへ戻る方法として)切り返しもやってみようか」と言ってくれて。 |
─ | なるほど。では、鈴木さんは? |
鈴木 | 私はS字ですね。感覚がつかめなくて、脱輪しまくってました(笑。 …というか、私の場合はそれ以前の問題で。最初は車の仕組みすらカン違いしていて。 |
─ | カン違い? |
鈴木 |
こう、ハンドルを回すじゃないですか、そしたらタイヤが勝手にまっすぐに戻ってるものだと思ってたんです(笑。
ハンドルを戻す、という概念がなかったんです。ハンドルを回したら回した分だけ元に戻さなきゃいけないのに。
…と、まあ、そんな状態だったので、 S字なんてめちゃめちゃ大変でした。 |
─ | それは…そうでしょうね(笑。 では、どうやって克服を? |
鈴木 | 「慣れ」というのももちろんあるんですけど。私はコツを教えてもらいつつ…脱輪したら車から降りて外に出てみて、先生に「今のはハンドルきりすぎたね」とか教えてもらったりして…。 そういう積み重ねで、なんとかできるようになりました。 |
佐藤 | 教官も「まだ前へ行ける」とか「まだ大丈夫だよ」とか言ってくれるよね。 |
鈴木 |
言ってくれる。 「全然いけるいける」と。 |
佐藤 | 「まだ前へ行けたね」とか。 |
鈴木 |
そう。「まだ(前へ)行けるね」「あ、ちょっとハンドルきりすぎだね」とか
教えてもらいながら。 |
─ | では、改めて、S字のコツは? |
佐藤 | なんかさ、自分が思ってるより前へ行っていいよね。 |
鈴木 | そう! |
佐藤 | 運転席から見える景色的に「今にも脱輪しそう」と思っちゃうけど、実はまだ前へ行ける。 |
鈴木 | そうそう。見える景色から判断すると、「完全に落ちてるわ」ぐらいの景色なんだけど。 「まだ行けるよ」と言われて、「え、でも、落ちますよね?」「いや、まだ行ける」「落ちる落ちる落ちる」と言いながら前へ進んで。「あれ…? なんかいけた」という感じです(笑。 |

今度こそ、もう延びるわ。
─ | すいません、カン違いの話をもう一度。 |
鈴木 | 『ハンドルを回したら、後でタイヤだけまっすぐに戻る』と勝手にカン違いしてたんです。 今考えると恥ずかしいんですけど(笑。 |
─ | そのカン違いはいつ頃まで? |
鈴木 |
S字・クランクが始まった頃まで、です。ぼんやりとそう思ってました(笑。 タイヤの向きまで意識したこともなかったので。 でも、カン違いしたままでS字・クランクなんて絶対ムリじゃないですか。 なので、途中で気づいて、「ああ、こうしたらハンドルはこう戻すのか…」と、自分なりに理解しました。 |
─ | 指導員には聞かず? |
鈴木 | まさか聞くわけにもいかず。恥ずかしくて聞かなかったです(笑。 |
─ | もしかして、この話、人に話すのは… |
鈴木 |
初めてです。 今、初めて言いました(笑。 |
─ | 佐藤さんも初耳? |
佐藤 | 私も知らなかったです(笑。 というか、ハンドルの仕組みが分からないって、どういうこと?(笑 教官がハンドルを戻してるのを間近で見てたよね? |
鈴木 | 見てた。でも何も思ってなかった。意識が向いてなかった、というか(笑。 でも、皆、思うと思うんだけどなぁ。 |
─ | …と言いつつも、鈴木さんは規定で卒業されています。追加教習もなく。 |
鈴木 | でも、「追加になるよ」とトータルで5~6回、宣告されてますよ。 |
─ | そうだったんですか?(笑 |
鈴木 | まず、乗車が始まって2回目か3回目くらいに「追加になるかも…」と片野さん(片野百萌)に言われて。 他にも「次の時間でこの項目がクリアできないと追加になるよ」というピンチはそれこそ何回もあって…。 |
─ | それでも毎回、回避できた、と。 |
鈴木 | 常にギリギリをいってたんだと思います。たぶん(笑。 S字・クランクの時も「次の時間にクリアできないと追加教習だよ」と言われて。でも、ムリじゃないですか。 それも「次の時間」というのが、1日置いて…じゃなく、ホントに次の時間だったんです。 |
佐藤 | 2時間連続の時に? |
鈴木 |
そう。2時間連続のその1時間目に言われたから(笑。
もうアドバイスももらえないし。ああ…ダメだー終わったー、と。今度こそ、もう延びるわ。
これは終わったと思って、お母さんにLINEしました。 「ゴメン。追加教習かも」と。 |
佐藤 |
あ、私も送ったことある。 「ヤバイかも」って。 |
─ | 佐藤さんも? |
鈴木 | やっぱりお金がかかるから。自分は大学生でバイトもしてないし、お金ないし、居候の身みたいなものなので。めっちゃ申し訳なくて。はあ…と思いながら、「本当にゴメン」と送って。 |
佐藤 | 私はね、自分で払え、と言われた(笑。 |
─ | リアルですね(笑。 |
鈴木 | 私は消沈してたから、「いいよー」って感じだったけど。 |
─ | でも、また回避できました。 |
鈴木 | なんとか。 |
─ | 「これでもう規定でいけますよ」と… |
鈴木 | とは言われなかったです。 |
佐藤 | (追加になるかも…との宣告も)なんか、なかったことにされてた感じで。 |
─ | なかったこと?(笑 |
鈴木 | ヤバイヤバイと言われてて、教習の終わりに何もなくて…あれ?って。普通に終わるんだ…みたいな。追加の話は…もういいのかな?と。 |
佐藤 | さっき言ってましたよね? みたいな感じにはなるんですけど。 |
鈴木 | さっき言ってたのは…? さっきのアレは何?…という(笑。 |
─ | そこは深く追及せず? |
鈴木 | 追加にならなくて良かった…とホッとしてる時なので。そこまでは…。 |
佐藤 | でも、だいたいの人がそうだよと聞きました。友達に確認したところによると。 |
鈴木 | そう。「やっぱり追加はナシ」というのは、はっきり言われない。 |
佐藤 | 宣告されたけど、やっぱなかった、みたいな。 |

初めて…会話だったんです。
Q, | 印象に残っている指導員は? |
佐藤 |
全員です。 私は、特定のこの人!というより、皆さんそれぞれ同じぐらい(の印象)なので。全員、ほぼ一緒です。 |
─ | 印象深さも横一線? |
佐藤 | そうですね。 |
鈴木 | でも、ウチら、結構いろんな先生にあたってるよね? |
佐藤 | そう。私は特に2段階で教官が全員バラバラだったんですよ。全員違うんです。 |
鈴木 | あ、そうだったんだ? そこまで? |
佐藤 | あと2人の教官とあたってたら、ホントに全員の教官とあたったことになる。 |
鈴木 | …コンプリート?(笑 |
佐藤 | コンプリート目前(笑。 |
─ | そんなことがあるんですね。 |
佐藤 | 毎回違ったので、てっきり私だけ余った人にやらせてたんじゃないかと─ |
─ | それはないです(笑。 ちなみに、この『スタッフ一覧』は? |
佐藤 |
見てました(笑。 友達にその存在を教えてもらってから、「へえ、そんなのあるんだ」と思って、それからちょこちょこ見てました。 あたらなかった教官は、長倉さん(長倉将之)と鈴木さん(鈴木英正)だけで、それ以外の教官は全員あたってます。 あ、でも、五十嵐さんは喋りやすかったよね? 女性の教官の。 |
鈴木 | うん。分かる。 |
─ | では、五十嵐さんは良かった、と。 |
佐藤 | …といっても、私は誰でもいいんです。 誰でもいい…って言うと、すごい語弊がありますけど、あんまりそういう…人の好き嫌いはないので。 ただ、推すとしたら、土井さんとか─ |
鈴木 |
土井さん、いいね。 めっちゃ面白い。めっちゃイイ。 |
佐藤 | あと、山下さんと─ |
鈴木 | …山下さん? |
佐藤 | ほら、あのめっちゃやさしい、神様みたいな人。 |
鈴木 |
ああ! 学科であたった。めちゃやさしいよね。 |
佐藤 |
あと、検定員の鈴木さん(鈴木宣芳)。 (検定直後の)講評でほめてくれるんですよ、「あそこが良かったよ」とか。 …と、あと、渡辺さん。 |
鈴木 | あ、あの人は? 藤原さんは? |
佐藤 | 藤原さん! 藤原さんはすごい推し。 |
─ | めちゃくちゃいるじゃないですか。 |
佐藤 | 私、全員推したいのかも(笑。 |
鈴木 | イイ人がいっぱいいたんだよ、普通に。 |
佐藤 | あ。あと、中司さんね。 |
─ | まだいるんですか(笑。 |
佐藤 | 中司さんは、やってて気持ち的に楽なんです。自分のペースでやらせてくれる、というか。 |
鈴木 | …中司さん? |
佐藤 |
あれ? 受けたことなかったっけ? 危険予測の教習だったか、特別教習で。 |
鈴木 | いや、特別教習は私、望月さんだ。 |
佐藤 | あ、望月さんも喋りやすいね。近所にいそうな感じで。 |
鈴木 | うん。近所にいそう。 |
佐藤 | フレンドリーだし。 |
─ | …あの、まだ続きます? |
佐藤 | すいません(笑。 ただ、教官の悪い噂とかはないよね? |
鈴木 | うん。ない。なかった。 |
─ | ちなみに教習中の会話は?どんな話を? |
佐藤 |
渡辺さんは結構喋ってくれますね。…でも、何の話をしてたんだろ(笑。 「ここは昔、映画館があったんだよ」とか…ですかね。今、パッとそれしか思い出せないんですけど。 あ、でも、五十嵐さんとは結婚観について喋ったりもしました。2段階の終盤の頃ですけど。ガールズトークですね。 |
─ | では、鈴木さんはいかがですか? 印象に残った指導員は? |
鈴木 | 私は… |
佐藤 | なんか「最高!」みたいな話をしてたじゃん。「めっちゃイイ」ってLINEで送ってきた、あの─ |
鈴木 | ああ。後藤さん(後藤和也)のこと? |
佐藤 |
そう!後藤さんだ。 めっちゃ良かった、これで終わりなのが名残惜しい、とか言ってたじゃん(笑。 |
鈴木 | …言ってたね(笑。 |
─ | 何が良かったんでしょうか? |
鈴木 | 後藤さんにはそれまでにも1回あたったことがあったんですけど…すごい印象に残ってるのが路上の最後のほうにあたった2時間で…。そう。なんかね、本当にイイ人だった。 |
─ | イイ人だと感じる何かが? |
鈴木 | 私はそれまで運転することで手一杯で、全然、先生と会話っぽい会話はしてないんですよ。そもそも会話していいのかさえ分からなかったんですけど。 |
佐藤 | 私も。話かけてもらわないと喋れないというのはあるかも。 |
鈴木 | 私も話をすること自体はすごい好きなんですけど、教習中は(高校や大学のような)学校と同じような感じで─ |
佐藤 | 無駄口はダメよ、という。 |
鈴木 | 授業中みたいな雰囲気があるから。 |
佐藤 | 教習だからね、という感じね。 |
鈴木 |
だから、あんまりこっちから喋りかけていいとは思ってなくて。きてくれたら返すけど、みたいな感じだったんです。
それも話を広げていいかも分からなくて。「〇〇〇〇?」と聞かれて、「あ、はい」がほとんどだったんです。 YESかNOか、一問一答みたいな。 ただ、後藤さんは聞き上手で、喋りやすくて。喋れば、何でもわりとポンポンと返してくれて。なんか…会話だったんです。そういうのが初めてのことで。 しかも、このコロナの時期に人と喋るのって、めっちゃ楽しいじゃないですか。全然人と喋ってない時期だったので。 すごい喋りました(笑。 |
佐藤 | 2段階の最後の最後で。 |
鈴木 | そう。最後の最後。めっちゃ最後に「うわぁー」ってなりました。 あの時間、久々に喋れて楽しかったです。あの時だけ、いつもどおりの自分でいられた、というか。 |
佐藤 | 後藤さんは高速教習だっけ? |
鈴木 | ではない。普通の教習。 |
佐藤 | あ、高速教習だったら良かったのに…って言ってたのか。 高速は? 誰にあたった? |
鈴木 | 齋藤さん。 |
佐藤 | 盛り上がった? |
鈴木 | ううん。というか、齋藤さんはそういうんじゃないから(笑。 |
─ | そういうんじゃない(笑。 |
鈴木 | 齋藤さんって、ホント、指示がめちゃ的確なんですよ。あと、手で「左に寄りすぎだよ」とか、こうやって気づかせてくれたりもして。 |
佐藤 | 分かる(笑。 |
鈴木 | 手でこうやって─ |
佐藤 | 違う違う。こうだよ(と、手マネ)。 |
鈴木 | あ、こうか(笑。 |
佐藤 | 手を視界にね、ちゃんと入れてくるんだよね。邪魔にならない程度にスッと。 |
鈴木 |
あ、って思うよね。 「あ、そうだったわ」と気づく。 |
佐藤 | 私は初めての乗車も齋藤さんで、1段階のみきわめも齋藤さん。路上の一発目も齋藤さんで。 なんか節目節目のほどよいタイミングで、全部齋藤さんだったんですよ。 |
─ | ほどよい齋藤。 |
佐藤 | そういうことです(笑。 あと、齋藤さんって、足が長いじゃないですか。 |
─ | はい? |
佐藤 |
私と運転を交代した時、私が座った後のシートで足を折りまげて座ってて。 もう見るからに足が有り余ってる感じがするんですよ。 |
─ | ああ、なるほど。 |
鈴木 |
運転を替わったときに、(シートが後ろに下がってて)え?って思うやつね。 アレ、自分の足の長さを再認識させられるよね(笑。 でも、自動車学校の先生ってさ、皆、足が長くない? |
佐藤 |
そう? そうかな?(笑 齋藤さんにしか感じたことないけど。 |
─ | 皆、足が長いですか? |
鈴木 | そんなことないですか? いや、てっきり運転すれば足が長くなるのかと思った。こう足を伸ばすから。 |
─ | そんなわけないじゃないですか(笑。 ……では、次の質問ですけど─ |
佐藤 | (小声で)土井さんってさ、結構ギャグをかましてくるよね? |
鈴木 | (小声で)うん。そうそう。 |
─ | えっ、そうなんですか? |
鈴木 | はい。土井さんはギャグをかましてくるイメージです。 |
─ | それは、例えば? |
佐藤 |
例えば、雨の日とか。 「(スキンヘッドのため)ボクはこの髪の毛だから。いいよ。傘いらないから、使って」みたいな。 髪の毛のこと言わなくていいのに、と思いながら。でも、笑っちゃった(笑。 |
鈴木 | めっちゃ面白い、土井さん。 |
佐藤 | ちょっと自虐を入れてくるんだよね。 |
─ | 笑っていいものとして? |
佐藤 | ニコニコしながら言ってくるんです。 |
鈴木 | 言い方もうまいよね。 暑い日に「鈴木さん、ちゃんと日焼け止め塗ってきました?」「はい」「ボクも今日は塗ってきたんです。(頭頂部の)ここまで塗っちゃいましたけど」とか言ってくるんです。 日常会話なのかネタなのか、すごいニコニコしながら言うんですよ。 |
佐藤 | もし本気で爆笑しても、なんか土井さんなら許してくれそう(笑。 |
鈴木 |
あと、土井さん、虫が苦手らしくて。 バッタみたいな虫が。 |
佐藤 | へー、意外。 |
─ | 何でそんなことまで(笑。 |
鈴木 | ちょうど雨上がりだったからかな…車の前を虫がザザーッと通り過ぎたんです。1匹2匹の話じゃなくて、車のフロントガラス一面、大量の虫…という感じで。 土井さん、私と運転を代わるタイミングだったのに、車を降りれなくて(笑。 |
─ | そんなことが…。 |
鈴木 | で、土井さんが「ちょっと過ぎるのを待ちましょうか」と。 私はさらに輪をかけて虫が苦手なので、「はい。待ちましょう」と(笑。 |

絶叫してたかもしれない。
Q, | 初めての路上は? |
佐藤 | はじめて路上に出た時、めっちゃ緊張しました。こんなにすぐいきなり路上で運転するものなんですね、という。 |
鈴木 | たしかに。仮免試験受かってからの展開が早いよね。こんなにすぐ?ってね。 |
佐藤 | あと、路上から教習車がいきなり新車になったんですよ。赤い車に。 |
─ | あ、そうですね。 |
鈴木 | 前の教習車と全然違ったよね? |
佐藤 | そう。快適だった。エンジンをかけるのも鍵じゃなくてボタンになったし。 |
鈴木 | あれ感動した。私。 |
佐藤 | でも、最近の車は、ウチの車とか大体そうじゃない? |
鈴木 | 知らない。ゴメン。私、ホントに知らなすぎて(笑。 |
─ | 新しい教習車の印象は? |
佐藤 | めっちゃ綺麗です。赤色が映えて。 |
鈴木 | うん。綺麗。 |
佐藤 | シートも綺麗でさ、ハリがあって、まだ人が座ってない感がある。まだ誰にも座られてない感じがする。 |
鈴木 | ただ、アクセルがね、今までと違って─ |
佐藤 | そう。軽いんです。 |
鈴木 | そう。軽い。ちょっと踏むと、スーっとスピードが出る。 |
佐藤 | ブレーキも利き方が違うよね? |
鈴木 | 違った。 |
佐藤 | 慣れるのに少し時間がかかったかも。 |
鈴木 | もし、あれでS字とクランクをやれって言われるとちょっと無理かも。 |
─ | それはないですよ。車のサイズもちょっと小ぶりなんです。 |
鈴木 | え。逆かと思った。ちょっと大きくなったかと。 |
佐藤 | 私も。 |
─ | では、肝心の運転については? |
佐藤 | 路上の夜の運転が、超怖かったです。 |
鈴木 | あー。 |
佐藤 | 夜の時間帯は2回ぐらいしか経験してないんですけど、(昼間と違って)こんなに見えないもんなんだ、と思いました。 |
鈴木 | たしかに。白線も見えにくいしね。 |
佐藤 | そう。見えなくて怖いから、どうしても左折する時に大回りになっちゃって。 |
─ | なるほど。 |
鈴木 | あと、路上で前に自転車が走ってると怖いよね。自転車の存在が。 |
佐藤 |
そう。それで思うよね。 振り返ってみて、自分の自転車の乗り方はどうだったかな、と。それほど荒い乗り方はしてないと思うんですけど─ |
鈴木 | 私は荒かったと思う。 |
佐藤 |
あなたはね(笑。
自分の自転車の乗り方はヤバかったな、と思い直しました。 |
Q, | 路上でヒヤッとしたことは? |
佐藤 |
シミュレーターの後の、危険予測の教習だったんですけど。 吉原商店街の信号機のない交差点で、細い脇道からバイクがスッと出てきたんです。一時停止もせずに。 |
鈴木 | えー。 |
佐藤 |
もう、急ブレーキです。超怖かった。 それも(シミュレーターで体験した)さっきの授業内容とまるかぶりの状況で。ドキドキが止まらなくて。 その時、教官が望月さんで、「一時停止をやんない人もいるから」と教えてくれたんですけど。 すごいあせる。怖い。 ぶつかったらどうするんだろうと思って。しかも教習車で…。 |
鈴木 | 教習車もね、新車だしね。 あ、私、聞いたことがあるんだった、先生に。「教習車、傷つけたらどうなりますか?」と聞いたことがある。 自分がぶつけそうな気がしたから。「もし、ぶつけたらどうなりますか?」って。 |
佐藤 | そしたら? 何て言われた? |
鈴木 | 「その前に(補助ブレーキで)停めるから、大丈夫だよー」と言われた。 |
佐藤 | 私はね、望月さんに「いいんだよ。(壁に)擦っても」と言われた(笑。 「壁を擦って(車と壁との)距離感が分かってもらえたらいいから」と。 |
鈴木 | 望月さんが言いそうなセリフ(笑。 |
─ | 佐藤さんの返答は? |
佐藤 | 「壁にぶつかる勇気はないです」と。 |
─ | なるほど(笑。 |
鈴木 | でも、望月さんって、ホント近所にいそうなオジさんだよね。 |
佐藤 | 分かる。 |
鈴木 | 私、修了検定の直前なんですけど、その時、ホント運転に自信が持てなくて…。 望月さんに「自信持って」と1時間に10回くらい言われました(笑。 |
佐藤 | 「自信持って」は、よく言うね。 |
鈴木 | 「自信持って、鈴木さん。自信持って。大丈夫。自信持って」。 |
佐藤 | 「大丈夫、大丈夫」ってね。 |
鈴木 | そう。全然大丈夫じゃないんですけど、「自信持って。大丈夫だから。自信持って」と。 |
─ | 技術的な話というより精神論ですね。 |
鈴木 |
でも、嬉しかったです。 そこまで背中を押してもらえて。 |
Q, | 声が出るほど怖かったのは? |
佐藤 | 私はアレです。2段階の場内で、スピードを出しながら─ |
鈴木 | 急ブレーキのやつ? |
佐藤 | 急ブレーキ…? |
鈴木 | 最初にブーンと走って急ブレーキで停まるやつとさ、その次にスピードを出しながらカーブを─ |
佐藤 |
そう、それ。スピード出しながらカーブを曲がるやつ。アレが一番怖い。 白線を越えて反対車線にまで行くの。 で、私はそういう系が全部、望月さんだったんです(笑。 キーッて停まった後に毎回「ゴメンね。ビビらしちゃって」って言われるの。 |
─ | 佐藤さんの返答は? |
佐藤 | 「あ、いえ、大丈夫なんですけど」みたいな。ホントは全然大丈夫じゃないんですけど(笑。 まず望月さんが見本を見せてくれるんですけど、「ちゃんと掴んでて」と急に言われて「何?何?何?」って。 |
鈴木 | 怖い。 |
佐藤 |
で、カーブを曲がって遠心力で外にふられるじゃないですか。ヤバイヤバイヤバイという感じで。
また、それ以上に、自分が運転する時のほうがより怖かったから。 「ああぁ~~~」って(笑。 めっちゃ声を出してかもしれない、私。 |
鈴木 | 私は急ブレーキのやつ、寝起きだったからさ。とにかく眠くて。 |
佐藤 | あー言ってたね。急ブレーキで目が覚めた、ってやつね(笑。 |
鈴木 |
そう。まだ寝ぼけ眼で、えー何やるんだろうと思ったら…そしたら、ギューーンと走ってキキーッと停まるんですよ。 声が出なくなっちゃって。朝一だったし。 あれが日中だったら、ヤバかったです。絶叫してたかもしれない。 |
─ | あの、その前に、なぜ寝起きなのかが気になります(笑。 |
鈴木 |
朝が弱すぎて…。 直前までロビーで寝てました(笑。 |
─ | いや、そういう人いますけど。 よくあそこで寝られますね。 |
鈴木 | 朝一のバスの中でも寝てるので(笑。 |
佐藤 | あの朝一番のバスってさ、迎えの時間がめっちゃ早くない? |
鈴木 | 早い。 |
佐藤 | めっちゃ早いんですよ。朝一のバスだけ。アレ、異常に早くないですか? 迎えの時間が8時05分ですよ。8時20分にはもうここにいますもん(笑。 |
─ | たしかに。教習まで…40分待ち(笑。 |
佐藤 | でも、そのおかげで自動車学校に通ってる間、狂いに狂ってるこの生活リズムがまともに…(笑。 いつもは朝起きるの、朝10時とか11時だから。ね? |
鈴木 | やめて。私は起きてたよ(笑。 |
佐藤 | でも、7時ではないでしょ? |
鈴木 | 7時台ではない。8時台(笑。 |
Q, | では、受付で印象に残ってる人は? 困った時には必ずこの人に頼む、とか─ |
佐藤 |
杉本さん(杉本茉奈)です。 要望を叶えてくれるイメージがある。 |
鈴木 | 叶えてもらったの? 何か。 |
佐藤 | 杉本さんにスケジュールを変更してもらってました。 |
鈴木 | あー。そうか。私もスケジュールめちゃ変えたからなあ。 |
佐藤 | 1回だけならまだしも…そんな何回もスケジュールを変えて下さいというのは言いづらいじゃん。 しかも、最初に組んでもらったスケジュールで、1回こっちもOKも出してるのに。それをやっぱり変えるというのは…言いづらい(笑。 |
鈴木 | 分かる。 |
佐藤 | しかも急にお願いするわけじゃないですか、「ここやっぱり無理です」とか。 だけど、杉本さんにはなんか言いやすかったんです。ちゃんと変えてくれるし。 |
─ | なるほど。 |
佐藤 | そこで1回対応してもらったので、それ以降、「杉本さんにお願いすればなんとかしてくれる」というのがありました。 |
鈴木 | へー。 |
佐藤 | 図々しいけどね。ちょっと。 |
鈴木 | いいんだよ。私なんて、めちゃスケジュール変えてもらってたよ。 |
佐藤 | そんな変えてたっけ? 卒検前に変えてもらったのは知ってるけど。 |
鈴木 | 結構変えてた。知らないところでいろいろある。実は(笑。 というのも、私、予定を立てるのが苦手なんです。決まってる予定…というのがキツくて。 |
─ | 先々まで決まってると息苦しい? |
鈴木 | ではなくて…自分の予定を─ |
佐藤 | 忘れてるだけじゃないの? 予定を。 |
鈴木 | そう。自分の予定をちゃんと把握できてないんです…(笑。 |
─ | 後からそういえば…と予定が出てくる? |
鈴木 |
そう!そうなんです。
メモしてたのに大事な用事を書き忘れてたり、スケジュール帳を持ってるのに、日にちを間違えてメモしてたり─ |
佐藤 | そういうの多いよね。普段から(笑。 |
鈴木 | すいません。抜けてるんですよ、色々。だから、受付の皆さんに申し訳なくて。 |
(おわり) |
Vol.097 鈴木さんの場合

車種 |
普通車(AT) |
プラン名
|
通常 |
入校日
|
05月30日 |
卒業日
|
08月07日 |
通学した日数
|
30日 |

入校時の お支払い |
その都度 お支払い |
追加 料金 |
教習料金(学科&技能) | 227,700 円 | ||
入学金&諸経費 | 51,050 円 | ||
検定料金(修了&卒業) | 11,000 円 | ||
紹介料 | - 5,000 円 | ||
仮免許受験料 | 1回 | 1,700 円 | |
仮免許証交付手数料 | 1,150 円 | ||
キャンセル料金 | 1回 | 2,200 円 | |
合計 | 289,800 円 (税込) |
※卒業までの日数や規定時間を越えた追加料金には個人差があります。ご了承ください。
Vol.097 佐藤さんの場合

車種 |
普通車(AT) | |
プラン名
|
通常 | |
スタート日
|
06月02日 | |
卒業日
|
08月02日 | |
通学した日数
|
32日 |

入校時の お支払い |
その都度 お支払い |
追加 料金 |
教習料金(学科&技能) | 227,700 円 | ||
入学金&諸経費 | 51,050 円 | ||
検定料金(修了&卒業) | 11,000 円 | ||
家族割引 | - 5,000 円 | ||
仮免許受験料 | 1回 | 1,700 円 | |
仮免許証交付手数料 | 1,150 円 | ||
キャンセル料金 | 0回 | 0 円 | |
合計 | 287,600 円 (税込) |
※卒業までの日数や規定時間を越えた追加料金には個人差があります。ご了承ください。