もっと怒られるものだと…
卒業生に聞きました。
Vol.087 井出さんの場合
Q. | 免許を取りたいと思ったキッカケは? |
元々、助手席に乗るのが好きで、道を覚えるのが得意なんですけど… | |
─ | はい。 |
一回行った場所はだいたい覚えてられるので、自分でも行ってみたいなぁとか思うことが多くて。それで、免許を取ったら、自分で旅行とか行けるかなーと思って。免許が欲しいな、と。 | |
─ | 乗るのは後部座席ではなく、助手席に? |
もともと車酔いをしやすくて…(笑。 後部座席に乗ってるとどうしても酔ってしまって、それで助手席へ乗るようになったんですけど。助手席に乗ると、寝ることも減って、結構周りを見るようになったので、道を覚えられるようになったんです。 | |
─ | 車酔いから道を覚えるようになった、と。 |
はい(笑。 道が分かるということで、「道案内してね」と親から頼まれることも多いんですけど、それまでは左折のタイミングとかウインカーを出すタイミングとか全然分かってなかったので、直前になって「そこを左折」とか言ってたんです。「あ、そうなの?ここ?」とか聞き返されることも多くて。 私としては「まだ角の手前なんだから、いいじゃん」ぐらいに思ってたんですけど。 | |
─ | 自動車学校に通い始めて、変化が? |
はい。教習で路上に出て運転してみると、(道案内で)今までの自分が言うタミングだと遅すぎるということに気づきました。『直前に言われても曲がれないし、間に合わない』ということが体感で分かりました。 | |
─ | なるほど。 |
それから早目に「あ、お母さん、ここ次、右ね」と手前で言うようになって。「指示が良くなった」と言われてます(笑。 | |
─ | 他にも変化はありますか? |
親が運転していて右折したり左折したりすると、助手席で自分も左右確認をしてしまう、というか。運転手がちゃんと確認してるのに、自分も一緒に首を振ってしまう(笑。 | |
─ | あー。分かります。 |
助手席に乗ってても、なんか、こう、運転者と同じような気持ちになって、ちょっと緊張してたりとかします(笑。 |
Q. | 自動車学校は? 想像とは違いました? |
もっと怒られるものだと思ってました。 | |
─ | と、言いますと? |
車の運転って、人の命も関わってくる大事なところなので。だから、怒られないハズがないというか。そんな生易しいものじゃないんだろうな、と。 私はなかなかスピードが出せなかったりとか、安全確認に意識がいきすぎて…誰もいない横断歩道でいちいちスピードを落としたりとか、ちょっと円滑に進まないところがあって…、「(後続車が続いて、指導員に)後ろ詰まってるじゃん!」とか怒られるかも…と思ってたんですけど─ けど、全然でした。全然、怒られるようなこともなかったので。すごい(自動車学校は)通いやすかったです。 | |
─ | 直接、言葉で怒られることはなくても、例えば、無言の怒りとか… |
それはなかったです。 | |
─ | 隣りから圧を感じるとか─ |
それもないです。 | |
─ | 隣りで指導員がイライラしてる、とか─ |
そういうピリピリした雰囲気を感じたことがなかったです。 | |
─ | はい(笑。 |
「わざと落っこちてみて」
Q. | 初めて車を動かした瞬間は? |
簡単に動くんだな…と思いました。 「じゃあ、アクセルペダルに(足を)踏み替えようか」と言われた時に、ブレーキから足を離した瞬間、車が前に進み始めたので、「あ、もう動くんだ」と思いました。「まだアクセル踏んでないのになあ…」みたいな。 | |
─ | 怖さはありました? |
やっぱりちょっと…スピードが怖かったです。ただ、「運転するのイヤだな」とか「次に乗るのイヤだな」とか思ったことはなかったです。 | |
─ | イヤになるほどではない、と。 |
はい。ただ、スピードはいつまでも出せなかったです(笑。 | |
─ | ちなみに、場内での40km/hは? |
40km/hはまだ(コースが長くて)距離があったので大丈夫だったんです。ただ、カーブからカーブまでの短い距離ではアクセルが踏めなくて…余力のまんま、惰性の力でまわってました。スローで進んでました(笑。 | |
─ | スピードについては毎回のように指摘が? |
いえ。「踏んで」と言われたら、ちゃんと踏んでたので。(指示に)歯向ってまでスピードを出さなかったわけではないです(笑。順を追って…というか、徐々にはスピードを出せるようにはなってたと思います。 |
Q. | では、1段階で苦労したのは? |
S字です。思ってる感覚とは…かなりズレがあって、車両感覚が全然つかめなくて。 S字に入ってすぐカーブを曲がりますよね。あのカーブを曲がる時に自分的にはもう右の前輪が落っこちてる(脱輪)ような感覚だったんです。車を降りて、前にまわって見てみると、「まだこんなに(前にスペースが)空いてるじゃん」と気づくんですけど…。何回乗っても、「もう落っこちてるんじゃない?」としか思えなくて…。 『前輪が落ちてるつもりくらいがちょうどいい』ということに気づいていながら、なかなか…。疑心暗鬼になって、手前でハンドルを切ってしまって、今度は左の後輪が危うい(脱輪しそう)感じになってきて…(笑。 | |
─ | では、どうやって克服を? |
やってるうちに自分の中で『縁石の外側のフチが見えなくなってから、これだけ進んだらちょうどいい』と思えるような感じがだんだんつかめるようになってきました。感覚で言うと…「落ちそう!と思ってから、ちょっと進む」みたいな(笑。 あと、自分で「うまくいった!」と思ってS字を通過した後に、「じゃあ、次はわざと落っこちてみて」と指導員さんに言われて─ | |
─ | わざと? |
今までは落っこちないように運転してたので…もちろんですけど(笑。 わざと脱輪するなら、たぶん早めにハンドルを切るのが正解で。やってみると、ちゃんと脱輪したので。納得できる脱輪、というか(笑。 前のスペースに余裕があるのに、これ以上進むと怖いから一応曲がっておこう、という時は、たいてい左の後輪が落っこちることが分かりました。 これが落ちるパターンだと分かれば、あとはその逆を意識してやれば…というのが自分の中で確立できた、というか。 | |
─ | こうすればいい!が自分の中にできると─ |
そうですね。もう脱輪しなくなりました。 |
和栗モンブラン…
Q. | 印象に残った指導員は? |
五十嵐(五十嵐英里香)さんと、渡辺(渡辺渓太)さんです。 | |
─ | 五十嵐さんは他と何が違いました? |
学科も実車も五十嵐さんの回が多くて、1段階も2段階も何回も見てもらってたので、まず「私のことを知ってくれてる」っていう前提があって。 その上で「いつもここでこうだけど、今回はこうだったよね。なんでかな?」とか「どうしてこうなったと思う?」というのも全部聞いてくれて。さらに「この前の学科の授業でやった、あそこあるじゃん?」とか関連づけて説明してくださるので。 こちらも「あの時のアレか」と、共通認識できるというか。 そこがすごく大きかったです。 |
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─ | なるほど。では、渡辺さんについては? |
渡辺さんは、1段階では全然当たったことがなくて、2段階の特別項目(山道教習)が初めてだったんですけど─ | |
─ | はい。 |
ミニストップ前の信号で止まってる時、突然、「和栗モンブランソフトって食べた?」と聞かれて。 | |
─ | …はい? |
和栗モンブランのソフトクリームです(笑。
いきなりそれを聞かれたので、びっくりして。一発目の会話が…それなの?と思って(笑
そこから渡辺さんには2~3回みていただいたんですけど、言葉数は少ないのに、振ってくれる話題がフッと緊張感を緩めてくれる、というか。 ホントに要所要所で…50分間の25分あたりとか、ちょうど疲れてくるタイミングで声をかけてくれるんです。 |
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─ | さっきの…栗?栗?モンブラン… |
和栗モンブランです(笑。 今売り出し中の商品です。 |
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─ | その質問には何と答えたんですか? |
普通に「まだ食べてないです…」と(笑。 今まで『はじめまして』となった指導員さんは実直に指導されてて、たまにちょっとくだけた会話をするにしても「運転はどう?」とか運転に関連する話題が多かったので─ | |
─ | その第一声が和栗モンブラン。 |
斜めからきた質問だったので。 衝撃でした(笑。 …あと、渡辺さんとは真逆のタイプが伊藤(伊藤剛)さんで─ |
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─ | 真逆(笑。 |
伊藤さんはずっと話しててくれるので。それはそれで。 | |
─ | それはそれで。 |
教習なんですけど、まるで日常の運転というか…親が運転して、その助手席に乗ってる時のような…ホントに日常会話をしながらの運転で。違った角度で、路上での特訓ができたかなと思います。 車内がシーンとなってる時よりも、よりリラックスした状態で、ほどよく自分も喋りながら、ちゃんと安全確認とかも意識ができたので。「私、ちゃんとできてる」と思って、安心しました。 |
いらないとこまで見てました。
Q. | 初めての路上は? |
初めての路上は夜で、沼津方面のバイパス道路に行ったんですけど。 まずバイパスに出るまでの道のりが…。いきなり大きな下り坂や上り坂で、道もはげしくて。また、夜なので車も少なくて、周りに家とかお店もない真っ暗な中を走って…白いガードレールだけが頼りでした。すごい怖かったです。 最初(教習開始時に)、まず教習車のところに行ってタンクの点検から始まったので、 「これ、今日はそういう日か」と思ったんです(笑。 今日は車の点検の日だと思って気を抜いてたら、「じゃ、発進しよう」と言われて「あれ?」と思って。 「じゃあ右ウインカー出して」と言われて、「いやいや、そっち行くと外だよ。場内コースは左でしょ」と思って。「え? 左ウインカーじゃないんですか?」と聞き返した覚えがあります(笑。 | |
─ | 初路上で初バイパス。いかがでした? |
バイパスでは、もうスピードが全然足りなくて…。夜というのもあってスピードが出せなくて。 指導員さんが望月(望月伸高)さんだったんですけど、「井出さん、もっと出して」「もっと踏んで、井出さん」と。「ハンドル操作は、いるから(補助ハンドルでフォローするから)大丈夫。オジさんいるから。大丈夫だから」と言われて(笑。 とりあえずアクセルを踏む練習だけに集中して…ハンドル操作は自分でやってたんですけど、まあ、望月さんがいるから大丈夫だろうと安心してやってたので、なんかもう、気持ち的にはマリオカートをやってるみたいな(笑。 | |
─ | とりあえず踏む、と。 |
とりあえずスピード出して、行こう!進もう!みたいな気持ちでした。 |
Q. | 路上でヒヤッとしたことは? |
ヒヤッとしたこと…。 | |
─ | …ありません? |
あんまりないかもしれないです。 安全運転すぎるというか、あまりに慎重すぎて、危険回避はナチュラルにできてたと思います。何もない誰もいない横断歩道でも目を光らせて、いちいちスピードを落としてたくらいなので(笑。 | |
─ | それぐらい周りを見てた、と。 |
そうですね。 いらないとこまで見てました(笑。 右折する時、横断歩道を渡る歩行者がいないかを見ればいいものを、赤信号で停まってる直進の車も警戒して見てました。 |
|
─ | 見すぎと言われたり…は? |
言われました。「そんなに、いろいろ見なくても大丈夫だよ」と(笑。 | |
─ | つい見ちゃう? |
そうですね。つい見ちゃいます。 学科で習ったような、突然飛び出してくる歩行者とか突然の自転車というのを気にしはじめると、 「そもそも交通違反する人は、いつでもするんじゃないか」と思ってしまって。 「赤信号でも進んでくるんじゃないか」とか(笑。 いろいろ心配し始めたら止まらなくて。目が違反者を探す…みたいになってました(笑。 |
緊張は…しなかったです。
Q. | 今朝の卒業検定、緊張しました? |
緊張はあまりしてなかったです。いつも緊張はあんまりしないほう…というか。 修了検定の時も…あ、私、修了検定で1回落ちてるんですけど─ | |
─ | はい。 |
その日も、その次の検定の時も、そんなに緊張しなかったです。 | |
─ | 今、サラッと言われましたけど… 修了検定の話、聞いてもいいですか? |
はい。 | |
─ | 修了検定では何がマズかったんでしょう? |
交差点での右折です。 右折しようとした時に、直進の対向車も検定中の車で、結構ゆっくり向かって来てたんです。 これが教習だったら絶対慎重派なので、「今行っていいよ」と言われるまで絶対動かなかったんですけど…。 検定だから素早い判断が求められるのかなと頭をよぎって。相手がこのスピードだったら行った方がいいかな、と迷って、よし!行こうって動いた瞬間、ブレーキを踏まれました。 …ただ、ここでポンポンと順調に進んで合格しちゃってたら、もしかして『危うい状況でも行ける!と思って行っちゃう人』になってたかもしれないので、そこは良かったかな、と思ってます。 | |
─ | 前向き。 |
いやいや(笑。 でも、検定で不合格になるってことは、きっとそれって自分の不注意が原因なわけで。それを路上に出る前に知ることができるんだったら…事故に遭う前に知れるんだったら、いいかな、と思ってたので。 もちろん、その時の全力を出そう、学んだことを出そうと思って検定にのぞんでるんですけど─ | |
─ | はい。 |
後ろに人を乗せて、いつもとは違う検定という状況で…心に負荷がかかった時にそういう運転をしちゃうということは、結局、それって路上でも出ちゃうのかな、と。 | |
─ | 早目にバグが見つかって良かった、的な─ |
そうですね(笑。 路上を運転してもいいですよと言われる前に、できるだけアラを見つけてもらえたほうがいいかな、と。 |
|
─ | 素敵です。 では、卒業検定は? いかがでした? |
卒業検定の前に、昨日の実車で…最後の2時間で結構色々あって、路上でありがちな危険パターンに遭遇できたんです。 商店街で駐車車両の陰から急に歩行者が出てくるとか、右折レーンじゃない直進車線から突然右折してこられるとか、トラックに挟まれて走る、とか。 この2時間でいろいろ出てきて、これだけ経験してたら、卒検はもう大丈夫!と思って、卒検にのぞみました。 | |
─ | 緊張は? |
緊張は…しなかったです(笑。 |
Q. | 昭和自動車学校を選んだ理由は? |
この夏に免許を取ろう!とは決めてたので、自分で(WEB)サイトをちょこちょこ調べたりとかしていて…。
まず東京で取るのか、合宿で取るのか、地元で取るのかで悩んだんですけど、
地元の道で練習しておいた方がいいのかなと思って。
でも、自動車学校に直接行って話を聞くことができない状況だったので、
サイトで見て、自分なりに調べて、(免許を取るまでの)流れとか金額とかの情報がハッキリと分かるところがいいかなぁ、と。あと、送迎バスがあるか、とか。 いろいろと選択した上で、ここを選びました。 |
|
─ | それは、ありがとうございます。 |
いえいえ。こちらこそ(笑。 |
Vol.087 井出さんの場合
車種 |
普通車(AT) | |
プラン名
|
夏の短期 | |
スタート日
|
08月07日 | |
卒業日
|
09月11日 | |
通学した日数
|
23日 |
入校時の お支払い |
その都度 お支払い |
追加 料金 |
教習料金(学科&技能) | 223,560 円 | ||
入学金&諸経費 | 49,670 円 | ||
夏の短期プラン料金 | 0 円 | ||
検定料金(修了&卒業) | 10,800 円 | ||
仮免許受験料 | 1回 | 1,700 円 | |
仮免許証交付手数料 | 1,150 円 | ||
キャンセル料金 | 0回 | 0 円 | |
修了検定料金 | 1回 | 5,400 円 | |
検定補修料金 | 1回 | 5,400 円 | |
合計 | 297,680 円 (税込) |
※卒業までの日数や規定時間を越えた追加料金には個人差があります。また、料金も消費税の増税前であるため、現在の料金とは若干異なります。ご了承ください。