卒業生に聞きました。
Vol.077 山本さん姉妹の場合
Q | 入校する前と後、ギャップはありました? |
姉 | 自動車学校自体がもっと堅苦しい場所かと思ってたんですけど…実際入ってみると、意外とアットホームな感じで、なじみやすかったな、と。ちょっと意外でした。 あと、入ってみたら、同じ中学の友達とかいっぱいいて…(笑。 |
妹 | いたね(笑。 |
姉 | いっぱいいたな、という印象があります。 |
─ | では、妹さんは? 入校する前と後でのギャップは? |
妹 | 入校する前は、車の運転も「簡単そうだな」と思ってたんです。でも、いざ自分で乗ってみると、すごい大変で…(笑。難しくて、スピードを出したりするのも怖いし。 |
Q | 初めて車が動いた瞬間は? |
妹 | もう乗る前からすごい緊張してて。怖くて、ハンドルをすごい力強く握りしめてました。 |
─ | 怖さ…スピードへの怖さですか? |
妹 | はい。 操作もATだから簡単…なハズなんですけど、アクセルペダルを踏む加減がつかめなくて。初めの頃は分からなくて、怖いなとずっと思ってました。 |
─ | 慣れてきたのはいつ頃ですか? |
妹 | 5時間目ぐらいまで…です。 |
─ | お姉さんは?初めて車が動いた瞬間は? |
姉 | 「スゴイ。動いてる…」という感じでした。 |
─ | スピードへの怖さとかは… |
姉 | まったく恐怖心はなかったです。 ただ、その乗車1時間目が夜で、しかも雨が降ってて。全然前が見えなくて(笑。 どこを走っていいのかも全然分からなくて…。 でも、運転自体は怖くなかったです。 |
─ | 初回で視界が悪いのに? |
姉 | はい(笑。 でも、ただ内周を走ってるだけなのに、脱輪はしました。 雨で前が全然見えなくて、ただのカーブなのにハンドルを切りすぎて、縁石があるじゃないですか? あそこにタイヤがガタン!と落ちちゃって(笑。 そういうのが何回かありました。 |
─ | その次の時間は? |
姉 | 2回目は、日中で晴れでした。なので、スゴイやりやすくて(笑。 夜の雨をいきなり経験したので、逆に「昼間って、こんなに見えるの?こんなにやりやすいの?」と思いました(笑。 |
Q | 初めて「つまづき」を感じたのは? |
妹 | アクセルとブレーキの踏み加減も難しかったんですけど、「目線が近い」と先生によく言われていて。 遠くを見なきゃいけないのに、手前のカーブばっかり気にしてて、落ちちゃうとか、線を踏んじゃうとか…。遠くを見る、というのが自分としては難しかったです。 |
─ | それはいつ頃、慣れました? |
妹 | そうですね…1段階だと…最後のほうでギリギリ見れるようになってきたかなと思うんですけど、2段階でも「目線が近い」は言われてました(笑。 卒検前には、だいぶ遠くや上のほうも見れて、視野は広がってたと思います。 |
─ | 「目線が近い」は、最初から理解できました? |
妹 | 近くばっかり見てると、カーブを曲がってても、外側にふくらんだり、内側に曲がりすぎたり…。「遠くを見てれば、一定の角度で曲がれるよ」「近くを見過ぎると、スピードについていけなくてズレがでる」というのは言われていて、自分の中でも分かっちゃいるけど…分かっちゃいるけど、遠くが見れない(笑。 聞けば「なるほどね」なんですけど。 |
─ | では、お姉さんは? |
姉 | 一番つまづいたのは、S字です。 S字が始まるまでは大丈夫だったんですけど、「運転が雑」だとは言われてました(笑。 |
─ | 運転が雑…? |
姉 | 1時間目から場内で40km/hは出せて、それは先生にすごいイイと言われたんですけど、ブレーキとアクセルのかけかたが雑だね、と。 毎回のように言われてました(笑。 自分ではちゃんとしてるつもりだったんですけど。 |
─ | いや、それよりも、いきなり40km/hが出せたんですか? |
姉 | そうですね。教習が終わった後に、先生から「40km/hをいきなり1時間目から出せる女子はなかなかいないよ」と言われて。「あ、40km/h出てたんだ」とそこで気づいて… |
─ | 待って下さい。1時間目は夜で雨だったんですよね? |
姉 | はい(笑。 視界が悪くて全然前が見えなかったんですけど、出せた、というか。 |
─ | それはスゴイ。 |
Q | では、苦手だったのは? |
姉 | さっきも言ったんですけど、S字です。 S字はもう…やりたくない(笑。 難しい…というか、不安でした。もう入った瞬間から、イヤなんですよ。車の幅も感覚が分からなくて、タイヤも今どっちを向いてるとか、頭の中で思い描けないんです。 「S字行くよ」と言われたら、ヤだなという顔をしてたと思います(笑。 先生に「車輌感覚を養うために脱輪してもいいよ」と何回も言われたんですけど、脱輪するのが怖すぎて。あの「ゴトン!」が怖くて、できなくて(笑。 脱輪しないように、しないように。いつもギリギリで通ってました。 |
─ | なるほど。妹さんは?苦手だったのは? |
妹 | 私もS字です(笑。 |
─ | S字なんですね(笑。 では、どうやって克服を? |
姉 | 克服…。んー。今走ったら、落ちるかもしれない。 |
─ | では、脱輪しないコツは? |
姉 | とりあえず毎回、「がんばって通ろう、がんばって通ろう」と… |
─ | 精神論じゃないですか(笑。 |
姉 | フフフ。毎回、脱輪せずに通れた!やった!です(笑。 |
─ | 妹さんは?どうやって克服したんですか? |
妹 | やっぱりスピードをもう落として、落として。で、ハンドルを先生に言われたとおりに回す、です(笑。 「はい、回して」と言われて、「ここで回す」というのを、それをそのまんまやって… |
─ | 脳内再生する、と。 |
妹 | はい(笑。 修了検定の時もそれを脳内再生して、通れました。 でも、見きわめ前まではホントによく脱輪してて。2~3回やると、最初の1回目は必ず脱輪してました。脱輪すると「あ、今のはハンドルを回しすぎた」とか「回さな過ぎた」とか、分かるんです。落ちた時に自分の中で気づく、というか。落ちないと、気づかないんですけど(笑。 |
「Q、印象に残ってる指導員は?」 |